天欄

完結に際して、日頃のお礼も含め、僭越ながらレビューを。作品の質を貶めないかと、それだけが不安です。重大なネタバレを避けるつもりで。このレビューは、読もうか迷っている方へ向けてのものとしておきます。 作品は題名通り、「時の旅人の手記」です。主人公が旅をする最中に、その目で見た世界を記録していったものを、読者は閲覧できます。 世界観はファンタジーでしょう。重厚な?と訊かれれば、自分はいいえと答えます。この世界は、重厚というよりも緻密です。繊細に創り出され、丁寧かつ精巧に築き上げられた世界。旅人と共に巡るこの世界は、あなたの心に、考えさせるものを持っていることと思います。時に残酷で、時に儚く。 また、この作品の楽しみ方の一つとして、考察があります。 読者は、読んで間も無く、謎に気づきます。そして、その謎のピースを、手記の随所に散りばめられた言葉の節々から感じ取り、「意味」を見つけ出す。 これは先述した通り一つの例で、楽しみ方は十人十色だと思います。それらは、読者自身で見つけるものでしょうね。 文章量も膨大ではなく、区切りが多いため、読み進めるのは容易いことと思いますので、気になる方は、是非とも御一読ください。
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思わず感嘆詞から始めたくなるような素敵なレビューありがとうございます。 このレビューをきっかけに目を通してくださる方もあろうかと思います。 書き始めた時はどうしようかと思っていたんですが何とか完結までたどり着けました。 この物語のテーマは敢えて文字にはしていないのですが、そのあたりまで汲み取っていただけているようで、本当にうれしいです。 我ながらかなり天欄先生には影響されていまして、そもそもこの古文書が私の手元に降りてきたのも先生のお陰です。ありがとうございます。
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