秋田川緑

 前に進む時に、どうしても何かと真摯に向き合わなければならない時があって、それが良く描かれている作品です。  与えられたチャンスと、悲劇。  個人の心の中にある葛藤。  自分の夢と、家族、どちらが大切なのか。  どちらかを選ばなければならず、決断を迫られる。  男として、兄として。  果たして、この物語の主人公は一つの答えを出した。  終章への『引き』が実に見事。  親指が次のページを押さざるをえなかったです。  とても面白い作品です。
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