テイル

勝手に描く、gojitudaーn 「良かったの?」 黒く染まった髪をかき上げ校舎を覗く大人の女性が語りかけてきた。 「恨みはしないが、自分のすることをきちんと考えるいい機会じゃん」 元親友に対してのきつい言葉に女性は納得がいっていないようだ。 「なんだよ妙に優しいな」 「だって、教えてないのはあれだけなんでしょ?」 「家族以外誰にも教えてねぇよ」 はっきりとはな、と濁しながら発する。 彼女の生存がバレると色々と厄介な連中(爺)の追っ手が来るので黙っている。教えたのは家族でヒントをやったのは彼女の親友と俺を好いてくれた女達、他には誰にも知らせていない。 ましてや彼女が化け物になったなど俺以外知らない。 「あの子にも教えといたわよ。」 「は?何で。」 「何でも良いでしょう そう言えば、バカは振ったんですって」 「…そうか」 良い組み合わせだったんだが 「頭は悪くないのよねぇ もしかして話したのって期待してる?」 女性がガリガリと工学についてすごい勢いで学んでいる女性を見て話す。 もちろん組織に入れるのは選ばれた人間だけだが、もしかしたらもしかするかもしれんなんたって彼女は俺の初こ「イダダダダ??」 「なんかムカつくこと考えたでしょ」 相変わらず感がいい 「まぁ、もし組織に入れたら貴方を共有しても良いわよ」 「んじゃあいつは?」 「……あんなことになったんだからあんたが責任取りなさい」 拗ねたようにそっぽを向く彼女に愛情が湧いてくる。 「戻るまでに別の男を見つけるように祈るさ」 でなきゃヤンデレを嫁にしちまうことになる。 「それで?これからどうするのよ」 「んー、取り敢えず地方に行って、イリュージョンでもすっかな。」 家族に頼んで彼女の戸籍は手に入れてるし種無しなんだから受けるだろう 「落ち着いて、子供が生まれたら爺に報告だな」 「式くらい見せてあげたかったんだけどね」 俺たちの体では~とか色々言われそうだしな 「んじゃ行きますか。」 「ん。」 名残惜しいがもう二度と来ることのない学校を枝から一飛びで離れる 隣に降り立った女性に俺は、 「なぁ、」 「何?」 「幸せになろう」 「…えぇ。」 お互い最高の笑顔で歩き出した。 つないだその手を離さずに、ずっと。 fin.
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