未紀

鴉炭さんの作品の中でも、一際強い引力を持った作品です。 物語全体を包む重々しい雰囲気は、鴉炭さんならではの描写力の賜物。 読み手により、主人公や大地に生きる人々の罪の解釈を変化させ、読み終わった後にも、結末の続きを考えさせられます。 丁寧に描かれた世界観は、感情移入しやすく、全体を通して覚える不安は、主人公の気持ちそのもの。 まさしく、空から身を投げるような感覚で、物語の中に落ちていけます。 意外な展開と結末が印象強く尾を引いて、心に残る作品でした!
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