ゆらゆら

「盾と鉾とオレと犬」を拝読しました。 ”命を繋ぐ”ということを自分を殺してでも使命として大切に考えた高校生の流星は潔癖で美しいと感じました。後には独りよがりで頑なだったことを悔いることがあっても、譲れぬ生き方に拘った姿が魅力的でした。 そんな流星を渇望しながらも思いを認めて側にいてくれた栄佑がいたことを、羨ましく思います。 栄佑も素敵な人ですね。「ほんまに気が狂いそうじゃったけんね」で始まるえいすけのセリフが好きです。整理がついてなくてリアル。広島弁での言葉のリズムが心地よくてうっとりしました。流星の分までお父さんをやったげるなんて言ってくれる、まっすぐな人。「任せんちゃい」の広島弁も可愛かった。 自分らしく人生を全うする方がいい。その言葉を言える10年先を行くみのりも素敵な人だなと思いました。背負わなくていいんだと分かりながらも、性交のたびにそのことを思い出してしまうような流星の手を引き過ぎず握ってくれて、選んだ幸せに間違いがないことを、いつも確かめさせてくれそうです。 命を繋ぐ責任、人生の成就、健全なパートナーシップ。広島とBLを舞台にすることで、より分かりやすく際立ちますが、どんな立場に生きても同じ課題を自分たちは抱えていると思うので、ジャンルを超えて心に残る物語でした。 素敵な作品をありがとうございました。
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レビューありがとうございます。 うまい言葉が見つからずに一日悩みましたがやっぱり見つかりません(笑) 流星たちに託したすべてをうまく拾っていただけて感無量です。 もうそれしかないです。 読んでいただいてありがとうございました!
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ねちっこい感想を読んで下さって、お返事下さって、どうもありがとうございました!
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