藤白 圭

(応援)  SNSを使ったホラー作品は数あれど。  正直、「フォロワー」に関しては、なんとも言えない、日本独自のおどろおどろしさを感じました。  高校生だけが使えるSNS。  一見便利で、多くの人と繋がる事の出来る開放的な印象を受けますが、よくよく考えて見れば、かなり閉鎖された空間。  これって、山里や山沿いの村で、人間の倫理に反する、人間としては絶対にやってはならないことも、閉塞された村だからこそ、その村の中だけもルールとして恐ろしい風習や文化が根付き、今もなお、呪いが……という、日本古来からの怪談やオカルト話、そして実話としてもあるパターンにも似ているような気がしてなりません。  そんなオカルト要素に謎解きという要素が加わる。  なんだか、横溝正史の世界を感じてしまいました。  犬神家の一族。八墓村に獄門島。  閉塞感と恐怖(事件)の連鎖。  推理していけばいくほどに、解決に向かうと思いきや……。  勝手な個人的な感想なので、何言っているんだよコイツ!と思われるかもしれませんが、仄暗いものの中にある耽美なものも感じました。  横溝正史の金田一シリーズとは、人為的なのか、オカルトなのか。  その違いはありますが、根底にある、作者の美学と恐怖。  とても堪能させて頂きました。  続編も期待できるラスト。  是非、呪怨やリングに続く、Japaneseホラーとして、海外にも通じる映画にして欲しい。  そんな風に思いました。      素敵な作品をありがとうございました。  
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快紗瑠さん 素敵な応援レビューをありがとうございました。 お礼が遅くなって申し訳ないです。 インドネシア呪術というの自体がどことなく土俗的で閉鎖された感じがするので、そう感じて頂けたのかもしれないですね。 今まさに快紗瑠さんがおっしゃるようなホラーを(おいとさまという作品です)書いているところなので、私の書きたいものがそういうものを内包しているのかもしれないです。 オカルトや秘教、秘境など少し現実離れした感覚のあるものが好きなので。 現代はSNSなどの電子世界の占める割合がとても増えているけれど、色々な場所が身近になればなるほど情報として手に入らない秘められた場所や物事というのは現実

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