美森 萠

(応援)縁あって私の元に生まれて来てくれた子どもたちに、一つだけ望んでいることがある。 それは、どんなものでもいい『何か一つだけでも夢中になれることを見つける』ということだ。 どんなに厳しくてもつらくても、それに耐え、何かに打ち込んだ経験がある者は、将来自分が窮地に陥ったとき、自分自身の力でそれを乗り越えることができると思うからだ。 十代の女の子たちのいきいきとした恋愛と、繊細に揺れ動く心を描くことに定評がある朱里さん。彼女の新作である『sound』は、高校生たちの恋と友情、そして音楽に没頭する日々を描いた青春ストーリーである。 冒頭の印象的なライブシーン。それまで全く音楽に興味のなかったヒロイン花音が、人気バンド『RAISE』のボーカル響と出会い、恋に落ちるところから物語は始まる。 響との出会いにより、花音の生活は一変する。 県内でも有数の進学校に通う響と同じ学校に通うため、必死になって勉強し、彼に少しでも近づきたいと自分を磨く。 そして響の傍にいられるようになった花音は、彼と日々過ごすうちに、新たな目標を見つけ、物語が大きく動き出す。 この物語は、巷によくあるカリスマ的人気を誇る男の子と平凡な女の子が恋に落ちるだけの物語とは違う。作品を読み進めるにつれ、花音の恋愛を応援していたはずが、努力家で何があっても前向きな花音の姿に、いつの間にかあなたも励まされていることに気づくだろう。 響との出会いを通して、花音は『一生をかけて夢中になれるもの』を見つけた。一つずつハードルをクリアし、響を、夢を追いかける花音は、きっとこの先何があっても強くいられるだろう。 彼女が見つけたものは一体何なのか、そして彼女の何が響の心を動かすのか。ぜひあなたの目で確かめてもらいたい。
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美森ねぇ様。・゜・(ノД`)・゜・。 激しく忙しいなか、soundを読了そして、素敵レビューまで誠にありがとうございますm(_ _)m(´;ω;`) 感謝感激、感動で胸がいっぱい熱うございまする。…>_<… 連載中はたくさんの励まし、ありがとうございました。soundは書きたい気持ちはあるのに表現できなくてとても苦労しました。 何度も相談のって下さりありがとうございました。 完結した時、ねーたん出来たよっ!読んでって持っていきたい心境でした(笑) 花音がハードルを一つずつクリアしていくように、私も一つずつクリア出来ていけたのかな?と今振り返って思うところがあります。まだ
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