ねたふり狸

(応援) サッカーには興味がなかったのですが、この作品を読んだことがきっかけで、『J2に降格』という単語には敏感になりました(真顔)。 折房さんがサッカー好きというのは聞いたことがありますが、Jリーグの回し者げふん、失礼。 折房さんはJリーグの関係者なのかと勘繰るほど、サッカーの知識が畳み掛けられてきます。 サッカーが好きな人ほど試合やその前後の臨場感に惑わされ、推理が困難になるのかもしれません。 いや、逆に、筋金入りのファンならば解けるのでしょうか。 サッカーを知らない私はというと、推理に必要な情報を取捨選択できませんでした。 く、悔しくなんかないんだからっ! しかし、応援レビューを書くと決意し、改めて読み直すと。 ……くっ、サッカー知識で煙に巻かれたと思ったのは気のせいでした……!! この作品も、勢いでごまかさず雰囲気で流さない正統派の本格推理小説、折房ミステリです。 不可解な謎、一貫したフェアプレイ精神で提示される情報とストーリー展開、鮮やかな解決、そしてどんでん返しの衝撃と読後の余韻。 王道の折房ミステリです。 躍動感と臨場感の溢れるサッカーへの愛が、異色感を醸し出していたんですね。 折房さんのサッカー愛に惑わされなければ、多分、解けた……と思いたい。 手も足も出ずに完敗した、という意味で、印象深い作品です。 ……サッカーが好きな人にこそ、ゴールネットを揺らす勢いで、真相を叩き出して欲しい! 私は完敗してしまったので!!(号泣)
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これはスタジアムを舞台にはしていますけど、サッカーの知識が無くても分かる話というのは意識しました。 ちなみに、各章の冒頭にサッカー用語を入れ、その説明文を入れるために色々と調べましたが、 そこに一番苦労したような気がします。 本末転倒ですね。

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