梅虎

今年の感謝を込め 壱に鬼&月 弐に若&寿 よりご挨拶☆ ◆壱◆ 『―ッ莉亜!探したぞ!』 「…へ?」 『へ?じゃねぇ!大晦日の錦は人混みが凄ぇから手ぇ離すなっつったろ!』 「ご、めんなさい!お餅つき…してはるさかい…」 『餅つき…なんざ屯所で嫌って程、後ですっから…手ぇ離すな馬鹿…肝が冷えたぞ。ほら手。次、行くぞ』 「はい…」 『手が冷てぇ…大丈夫か?甘酒でも飲むか?』 「歳三様?今日は買い出しに」 『…買い出しは値切りの斎藤と島田で事足る。気にするな』 「えッ…ほな何でウチ―」 『おま…気付けよ…新しい年に何か欲しいモン一つ、買ってやっから言え』 「…え」 『いや、一つじゃなくて良い。何でも言え。簪か?紅か?』 「そんな―…あ!あの…」 『ん?何だ?言ってみな…?』 「ッ…包丁!が欲しおす…」 『…包丁かよ!』 「はい!今のん…研いでも骨の切れが悪ぅて」 『ま、また色気の無ぇ…』 「包丁はウチの剣どすえ?」 『フッ…ま、何も要らねぇよりマシか。よし、買ってやっから…兎に角まずはあったけぇモン飲め。何が良い?』 「歳三様…」 『ん?』 「ウチ…充分、あったこおす…おおきに…連れ出してもうて」 『…十二分にまでしてやろうか莉亜?』 「ッ…もう!」 『フッ!なぁ?莉亜』 「?」 『来年もよろしく頼まぁ』 「!……はい!ウチこそ!よろしゅう…お頼申します」 『こうして…季節と共に、年も…また町も…二人でめぐろう』 「~ッはい!」 『こら…笑って泣くなら、笑うだけにしろ。来年、鬼が来なくなっちまわぁ』 「…ぷ…あははッ…」 『フッ…それで良い。俺には…それだけで十二分だ―』 「あ!読手はん!こんにちは!寒おすなぁ」 『あ?読手…モノガタリのか?あぁお前さんか…チ、邪魔を』 「読手はんもお買い物どすか?せや、何時も…貴重なお星様や応援を…おおきに、有難うございます」 『…どーも』 「ほんまに、励みになります。どうぞ…来年もよろしゅうに、お頼申し上げます…」 『…ます』 「もう!歳三様からも!」 『分かった分かった。冗談さ。あ~…まぁ…何だ。馬鹿野郎の糞都合で、モノガタリは随分と待たせちまってるが』 「…すんまへん…」 『今年も世話になった。来年も気張ってくからよ。何卒、よろしくお頼み―…ってこったな。下に阿吽が続くぜ?良い年を』
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●弐● 『…ねぇ若』 「何?寿…」 『…人混みが凄いからってさ…どさくさ紛れに変なとこ触るの禁止ぃ!』 「痴漢避けだ」 『最早、若が痴漢だし!』 「寿、他に何が入り用?」 『シレッと話を逸らさない!』 「!寿、見ろ。飴の掴み放題を催してい―」 『ナヌ!?よおおぉっしッ!天下取るわよ若紫!』 「…話が変わってしまうが良いのか?こと…?…寿!待って」 『フフフ…さぁ!やるよ!若!…てゆーか何で息切らして?』 「寿が神速で走るから…いや。頑張って、寿」 『ナニ言ってんの!若もやる!まぁ…アタシには敵わないだろけどね!』 「俺も…して良いのか?」 『当たり前!二人で…ね
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順番が滅茶苦茶なった! コメント下に二話ありやす! 先に『弐』がくるかもやけど、『壱』もあるので読んでね! 弐に若&寿 壱に鬼&月 からのお話ッス! 分からなければ梅虎のホームからどうぞ…すんません… 失礼しました…フゥ(-.-;)

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