空松かじき

 深夜のテンションって怖いですねえ。  というのは、冗談。おもしろく読ませていただきました。  ここからは、自分なりに作品を解釈した解説風感想を(頼まれてもないのに)書かせていただきます。ここから先はネタバレです。ちなみに、深夜テンション。  鬼畜ヒーローかと思いきや、読み進めていくうちにだんだん悲劇の自己犠牲型ヒーローに見えてきました。恋愛+SF+ギャグに見えるのは、ヒロイン視点補正(?)のおかげです。  自分の髪を食べてパワーアップするというギャグとしか思えない設定に対し、仮設とはいえ、SFらしく科学的根拠があります。唐突に現代社会的な理由が説明され、読者は驚かされます。そして妙な親近感をMr.バルドヘッドを覚えるのです。彼も普通の人間なのだ、と。  そうすると、彼は悲劇のヒーローになってしまうのです。なぜなら、超人的な力を発揮するには、自らの髪の毛を抜き、食べる必要がある。おまけに抜いた直後でないと、完全に力を発揮できない。  これは紛れもなく、彼が正義(ヒーローの活動)を行使する直前にすさまじいストレスを感じていることに他なりません(そもそも力の発現方法が代償行為)。たとえば、周囲の期待や死ぬかもしれないという恐怖などです。  つまり、彼は極度のストレス状態でないと、超人的な力を発揮できないというわけです。以上が、彼を悲劇の自己犠牲型ヒーローと言わんとする理由です。  と、うさんくさい屁理屈を並べ立てつづけると、作者と他の読者から怒られそうなので、ここまでにしときます。  野井田さんへ。不適切な内容でしたら、遠慮なく削除してください。
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 す、すげぇ!! 不適切だなんて、まさかそんなことあるわけないです。すごく丁寧に読んでいただけたみたいで、本当に頭が上がりません。もう、あんな深夜テンションを(笑)  そこでですね、こんなことを唐突にお願いするのもアレなのですが、ただいま本編の後にのせる「解説」を書いてくださる方を探しておりまして。そうですね、よく文庫本とかの巻末についているような。  僕に正解確認などを取る必要はまったくないので、もしよろしければ空松さんから未来の読者に宛てる感じで、「あとがき」の原稿をお願いしてもよろしいでしょうか。  本当、突然ですいません。もとより無理は承知の上ですが、ご一考いただければ幸いです。
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解説なんて書いたことないので、うまく書けるかわかりませんが、あんな感じでよければ。 挑戦させてもらいます。
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