藤白 圭

百人斬イベントへのご参加、ありがとうございました。 読了致しましたので、レビューさせて頂きます。 どこにでもある日常生活。 その中に、「ちょいと不思議な」幼馴染一家。 彼らが、どのような力を持っているかは、ここでは微かにしか知る事は出来ません。 小学生の多感な時。 突如襲う悲劇。 それから数年後……といったように、謎が謎を呼び、友情や兄弟愛の中で揺れ動く、各々の心理が絶妙に描かれて、読んでいるこちら側までもが引き込まれ、なんとも言えない気持ちになりました。 それだけ、不安定かつ頑固で真っ直ぐな年頃の心理描写を、精密に描いた作者様の、登場人物に対する熱意と巧さを感じました。 「友情と兄弟愛」……ある意味、青春物語から一変して、謎の核心へと向かうであろう終わり方。 続きが読みたくなるのは当然。 この余韻を残したラストも作者の巧妙な構成力のなせる業かと思います。 ただ、私個人の意見を一つ。。 第一部は、ある種、謎を含ませた第二部への序章であり、「絆」をメインに描かれていたと思います。 その点においては大成功だったと感じますが、ただ。 「てにをは」の使い方。 この点において、少々、混乱を招かれました。 例えばですが、P71。 生まれ育った街を飛び出したのは一度や二度のことではない。 両親と~……サッカーでうまく行かなくても……となれば、その後に続くのは、「サッカーでうまく行かなくても、飛び出したことは無かったのに、〇〇を思うと、沸々と湧き上がる何とも言えない気持ちから、彼は街を飛び出した」となるのが文法上の流れかと。 サッカーでうまく行かなくても飛び出した。では、文法上いまいち理解し難いです。 この場合、両親と喧嘩した時。学校で教師と対立した時。サッカーでうまくいかなかった時。彼は一人で飛び出した。 こうすることで、彼の孤独感を演出出来るのではないのかなぁと思いました。(他にもいい表現は多々ありますので独自で考えてくださると嬉しいです) また、P147。 「正座に座る」とありますが、「正座で座る」もしくは「正座になる」が正しい助詞の使い方かなぁと。 こういった部分に注意することで、文章の流れやテンポを崩すことなく、さらに昇華された文章になると思いました。 全体を通して、かなり創り込まれている世界観ですし、私も好きなタイプの作品。 応援しております。
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丁寧なレビューをありがとうございました! 長い時間をかけて構想を練った作品の為思い入れも深く、少しでも読者様方を惹きつけることが出来たのであれば幸せです。 表現、文章力などお見苦しい点も多かったことと思います。読了いただき、本当にありがとうございました。 また、文章構成に関するご指摘もありがとうございます。 執筆に関して全くの素人の為、客観的なご意見は大変助かります。 お忙しい中での素敵なレビュー、本当に感謝いたしますm(__)m これからの活動・修正に活かさせていただきます!☆

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