カイオス

主人公の考え方には共感出来るが、いくらなんでも言動が人間離れしている気がする。 最初に、いくら天才だからといっても、初めて剣を持った人間がたった二三日練習しただけで騎士団長と同じくらいの腕力になるとは思えない。 技術や型は知識としてあり、それを実践で使ったとしても、腕力は長年鍛えなければ一朝一夕で身に付くものではないし、仮に現代で鍛えていたとしてもいきなり魔族、しかも四天王とか言われる程の者たち相手に殴り飛ばしたりは幾らなんでも人外過ぎる。 上記を召喚された時のパワーアップ、という理由で処理をしたとして………… 他には言葉使い。 冒頭にあるように、主人公も上司という存在がいた、どこかに勤める企業の一人のはず。 なのに、目上の者に対して「貴様」だとか「~しろ」など、命令口調はおかしい。 王女や国王相手は、足元を見られないようにという理由で納得出来るが、魔女への質問や精霊の長老への頼みに対してはあり得なさ過ぎる。 こちらが頼む以上必要最低限の礼節として敬語を使うのは、社会人として、何よりも人として当然のこと。 嫌々だろうが、仮にも人間社会で生きていた筈なのに、それを怠るのは考えられない。 なにより、人の呼び方。 別に仲間内では「駒」や「人質」というのは、まぁいいかもしれないが、それを他人の前、しかも町などで口にしようものなら、周りからは人格を疑われるだろうし、それによって情報収集に支障が出る可能もあるはず。 そのことに「天才」が気付かないとも思えない。 故に、せめて公衆の面前、ひいては公共の場においての呼び名は急務。 それを「ただの記号」と一蹴するのは、あまりにも短絡的すぎる。 それに、王女をよく放置して先に進んでいるが、仮にも傷を負われるのも困る人物を放置するのは、合理的にもおかしい。 王女個人はどうでもいいかもしれないが、仮に放置して先に進み、結果王女が不意をつかれて捕らえられたり命の危険にさらされることになれば、協力を得られなくなる可能性が跳ね上がるはず。 それは困るからある程度は守ることはしているだろう。 それらの危険性を鑑みるならば、王女を放置は行動としては愚策で安易に考えすぎ。 とてもではないが、主人公が「天才」という描写から著しく離れてしまっている気がする 長文、失礼しました。
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まずは作品をお読みになり、そしてご意見を下さった事、とてもありがたく思います。 確かに主人公の言動そのものはその場や適宜にふさわしいものではありません。それははっきりと明言いたします。 当然私の未熟、という事もありますし、そもそも言い訳じみた事を、と思われるかもしれませんが、一応彼の態度や人間離れした身体能力にも伏線(と言えるかも疑問ですが)を張っており、ゆえにあえて少々不自然なように書かせてもらっています。 それが不快に映ったり、目に付いてしまったのであればすいません。それは完全に上手く表現しきれなかったこちらの不手際で、不徳の為すところです。 しかし、だからこそ、私は彼の全てを改め

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