私も小学生の時分に初めて小泉八雲先生の『耳なし芳一』を拝読し、あまりの恐怖に震え上がった記憶が有ります。 しかし、中学、高校と時が経つにつれ「待てよ?全身に筆でお経書くなんて、一種のプレイじゃないか!」なんて変な想像をしたものです。 本作品はまさにそういった点を扱った『リアル・耳なし芳一』ですね。 当然、乳首あたりに筆で字を書かかれると、ちょっとだけ(?)コーフンもしてしまうでしょうし、書いてる方も『貰いコーフン』してしまうでしょうし、もし空中に耳だけ浮かんでたら息を吹き掛けてみたくなるでしょうし、芳一殿の亀さんもムクんでしまうでしょう。よく考えたら確かに武者殿からすれば芳一殿は透明人間! 良い所に目を付けましたねぇ。 個人的には、最後は『耳なしお芳』より『耳なし芳子』の方がゲイバーっぽくて良いかな。 文章力もしっかりしてますね。ただ『スタンディングオベーション』や『写メ』といった語句は無い方が『一見、正統派怪談と思わせておいて、実は…』といった効果が出るかなとは思いました。 いすれにしても良かっです

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