母親の自死という衝撃の出だしから始まる話。 家を追い出された主人公と、痴呆の父と、母を虐め抜いた弟と、その弟の死と。 病院へ呼び出された主人公の行動ひとつひとつが、感情が、その後悔がとてもリアルで…。 息を詰めて、読みました。 母が弟へ向けた「うらんでやる、絶対に許さない」という角ばった文字のその後の、「ずっと待ってるから」。 俗な三文小説では恨みつらみになりかねない一言。ですが本作から感じたのは、ただ深い母親の愛情でした。 たとえ我が子にどう扱われようとも、一時は恨もうとも…、親は親なのですね。母は、母なのですね。 主人公も子どもを産み、母となり、その気持ちがゆくゆく分かるのでしょうか。 色々なことを考えさせられる作品です。 素敵な作品をありがとうございます。
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ふぁぁぁ! すごいレビューをありがとうございます涙。 悶えたかいがありました。 ずーっと暗い話なので、最後門司が溢れて 焦りました。 読む人の環境によって変わるかなぁ…と思いながら書きました。 励ましてくれてありがとう(>_<)!

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