藤白 圭

百人斬イベントへのご参加。 ありがとうございました。 読了致しましたので、レビューさせて頂きます。 まずは読了後の第一声。 「めっちゃドキドキしたわぁ~!ってか。これ、ある意味、ローヒルが一番かっけぇぇ!」 でした。 あらすじを読んだ時点で、おおよその展開は読めたものの、それでも物語の中に読者を引き込むパワーは凄い。 しかも、神を倒して力を得るだけでなく、他の儀式者が得た力は、その儀式者を倒しても、自分には得られない。 沢山の力を持っても、一度に使える力は一つだけ。 こういったルールがあるからこそ、戦闘シーンの緊張感が増すだけでなく、最後で全ての謎が明かされた時、「あ~。オノズはだから……」と物凄く納得がいきました。 一瞬、後味の悪いラストのように見えて、この物語はHappyEndなのかもしれないと思わせるところも憎い! 個人的に、ローヒルの言葉。 そしてミカが得た、最後の力。 これらから推測すると、一つの希望が見いだせるわけで。 そういった演出も物凄く面白かったです。 さて。 ここまでは、ファンタジーが苦手な私でも大絶賛なわけですが。 少しだけ惜しいなと思う点。 これは多分、ページ数の関係とイベント締切の期日への焦りもあったせいなのかなぁとも思いますが……。 展開が早すぎるせいで、主人公の気持ちの変化が伝わりにくい(村とアンの為に儀式を成功させる→一人の女の為に。→世界に平和を!!という意識の変化がどのようにして形成されたかが希薄) ロビンソンの作中での役割の勿体なさ(登場シーンでは圧倒的強さと完全ヒール役なのに、彼が改心し仲間的な存在になる部分。もっと深くして読者の情に訴えかけてもいいのかなぁと。淡泊すぎる印象でした) ミカが、自分の背中をさするビスを「アン」と勘違いした場面。 「アン」という名が今後どう生きてくるのかと印象的でしたが、結局単なる勘違いで終わったのは勿体ないかと。 世界を創ったのは四人の神。 それが六人になっていた。 儀式成功者は神になるが、それは生贄になる為。 では増えた二人は? と、腑に落ちない部分がありました。 それでも、全体的に儀式を通じて、主人公もその他のキャラも成長していく物語。 常に緊張感のある描写にとても引き込まれ、物凄く面白かったです。 読んでよかった。 そう思う作品。 本当にありがとうございました。
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ありがとうございます!とてもやる気につながります!!

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