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Solitude
佐崎らいむ
2016/3/2 18:24
ゆっくりと大切に読んで来た『solitude』、読み終えた後は何とも言えない充足感と切なさと、温かい気持ちに満たされました。 書籍化された小説を読み終わっても、なかなかこの感覚を味わうことはできません。 『Decenbre』、『pray』と連作を読み進めて、この『solitude』で、永の物語はひとまず完結するのですが、第1作の『Decenbre』を読んでいた時にはまさか、こんなにスケールの大きなサスペンス・ハードボイルド・アクションストーリーが展開されるなんて思ってもみませんでした。 予知夢、遺伝子工学、脳科学、そして組織の抗争。 (まさに私の好きなものオンパレードです!) 舞台を海外に移し、どこまでもクールに、時に凄惨に物語は展開していくのですが、主人公ともいえる少年永の巻き込まれる過酷な惨状に、読むこちらはただひたすらハラハラドキドキさせられ、少年と、そして少年が守ろうとする人たちを応援せずにはいられません。 そしてこの永の、どこか仔犬じみた愛らしさと純真に、読むこちらは本当に癒されてしまうのです。だからこそ心配でたまらない。 更にこの永を囲むキャラたちが皆、何ともクールでかっこいい。 アクションシーンももちろんですが、永に接する時の、言葉の一言一言が、とにかく魅力的なのです。 何気ない食事のシーンや、日常の会話。 フロリダオレンジのエピソード……(涙) いやもう、読んで頂いた方には、分かりますよね。本当にここ、好きでした! この物語は複雑なサスペンスミステリーでもあり、普通ならば三人称多視点で書いた方が、書き手側も楽だったと思いますが、終始、永の一人称でした。 これによって、登場人物の誰もが敵なんじゃないかという不信感が生まれ、ハラハラ感が増します。 そしてなにより、これは永の心の物語なんだという原点からブレずに読み進めることが出来ました。 だからこそあのラストの展開の数々に、幾重もの衝撃を味わうことが出来たんだと思います。 あぁ~。拙いレビューで、この気持ちを上手く伝えきれず、申し訳ないです。 まだいくつか未読の特典がある様なので、大事に読ませていただきます。 永や爽や朝陽に出会わせてくださって、本当にありがとうございました! 今、渡航中のSatoriさんへ、感謝を込めて。 (無事に帰って来てね~(>_<) )
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Satori
2016/3/4 17:02
limeさーん>_< 丁寧に読んでいただいてありがとうございました! 調べ物がハンパなかっただけに、なんかもう書き終わった時、文才とセンスのなさに絶望して(笑)小説書くのが嫌になっちゃって…; もし続きがあったらこんな感じなんだなーっていうのが応援特典その2です。ライトでウフフな感じです。きっとこういう感じの方がみんな読むんだろうけど、誰でも書けるものを別に書く必要はないかな…?と(笑) limeさんと会って、こんなに感覚が近い方もいらっしゃるのだなとわかり、それだけでも救われた気持ちです。 ラスト気に入っていただけて嬉しいです; 最後まで読んでいただきありがとうございまし
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