すもーる鋤

この作品は以前スターを投げた記憶が! というわけで自分好みの作品にもあれやこれやとレビューしますね。 牛と猫。普通だったら動物の写真を見て真似て・・・っていう模写を描くのが一般的でしょう。 しかしこの絵の良いところは、個性を前面に出した「自分の作品」になっているところだと思います。イイことですね^^ 眼や口といったパーツも黒い部分は全て柄で呑み込んでいる潔さが素晴らしい! おそらく平面を重視しているために、もう片側の脚は敢えて描かなかった、 というか重なって見えないという設定なのでしょう。なかなか効果的です。 しかし惜しむらくは、 画面が窮屈な様子と、牛と猫のオシャレなデザイン性そのままに余白を活かせなかったこと。 右側に写りこんでいる黒い箇所の意図は定かではないので一旦置いといて、 自分ならば全体のキャンバスサイズを一回り大きく、できれば画面左上の方に空間を開けてみたいと思いました。 更に、牛と猫に用いた「黒」で地平線を築き、その地面で二匹を繋いでしまうというアイデアも浮かびました。 そのうえで右端の部分も活かせればかなりのアート感が出そうです。 もともとの素材がイイというか、この絵自体の面白さや可能性は自分にとって興味深く思えました。 モノクロだからこの程度、ではなくモノクロだからこそここまで映える、という感覚。 この絵を見て、 モノクロ勢の方がたにはモノクロの良さをもっと追究して欲しい、と 改めてそう思いました。 「71点」
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ありがとうございます
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こちらこそありがとうございました^^

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