有澤いつき

 イベントより参りました。僭越ながらレビューさせて頂きます。  個性的な店主、店員、そして怪奇。キャラクター性というのがこのお話の武器かなと感じました。お店を舞台にして、様々な妖怪や奇怪な現象がもたらされる。設定そのものが珍しいわけではありませんが、感受性豊かな主人公がどんな出会いをしていくのか。そういった期待を感じさせます。  設定やキャラクターの評価は高くなると思いますが、文章という部分に着目すると会話任せな部分が目立ちます。展開は会話が中心で、地の文はもっと活用できるのではないか、と感じました。  迫り来る恐怖や奇怪な現象は、どこがどう恐怖を煽るのか詳しく書いた方が臨場感が出ると思います。各イベントがあっさり書かれているため、展開もやや早く感じます。場面の掘り下げをすると各キャラクターをより理解できると思いますし、娯楽性も増すのでは思いました。  以上です。参考になれば幸いです。
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