仙冬可

また、これはなんというヒリヒリを伴った話だろう。 五感フルに総動員させられて、子どもの頃の圧まで思い出させてくれる。 優輝さんの書く人物は、裏側を見せてるのにいとおしくなる。 どこかで見た人、自分の過去、友達の打ち明け話。 そんな断片のように、覚えのある痛み。 終盤の主人公の廃人一歩手前の思考が怖かったです。モノトーンの景色に赤い林檎がポンと現れたようで印象的でした。 人は人に影響を与えて、与えられていくんだなあと思いました。(*^^*) # ざらついた映写機のよう コマ切れの 記憶の父は 温度など無し # モノクロの人の行き交う街中に 鼓動のように赤がざわめく # 手のひらに のせた 現在 過去 未来 林檎の艶に 像を結びて # 舌に溶け過ぎず異国の発音は 長く留まり 魔法めきたる (*^ー^)ノ♪ゆーきさん、良い時間を(読む詠む) ありがとうございました。
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