Satori

年に一回のいのこ短編。 一人称でここまで繊細な情景描写を交えて書いてしまうと、何やら飛んでしまいがちだと思うのですが、この小説の場合は不思議と主人公の持つ心の中の世界観と溶け込んでいる。 自分の中に持つ小さな世界を裏側から覗き込んだら、何が映るだろう。逆さにしてみると何を感じるだろう。 悲しみも、人と違った経験も、ひっくり返して考えてみると、心の中のマイナスはいとも簡単にプラスになるのだと思う。 ただ、人は自分を外側から見ることが難しく、それになかなか気付けない。そういった人に出会えるのか、出会えないのか。 この小説のテーマはとても身近で、それゆえに忘れてしまいがちな、大切なものを扱っている。 こういったことを小説として書ける方はなかなか居ないのではないかと思う。 言葉の選び方に優しさとセンスがあるのは、詩文が得意だからなのかな。読後感も良かった。 『恋愛ものはちょっと……』と食わず嫌いをせずに、多くの人に読んでほしい作品。 PS:櫂人が至ってシリアスだというのに、みかんを乗せたアレが出てきちゃって、笑うシーンじゃないのに笑ってしまったが、多分それも熊本的な名物だから仕方ないですね(笑)
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さとぽーん☆ お忙しい中、レビューありがとうございます。 季節が春を迎える頃にようやく作品を公開した人です← 遅すぎですね……。 (冬ラブなのにw) 今回もいろいろと反省点はあるのですが、とりあえずなんとか最後まで書きあげることができてよかったです。 それもこれも、陰でそっと見守っていてくれたさとぽんやめぐたんやコウちゃんのおかげです(o´ェ`o)ゞてへへ。 実は前から崎津(実在します)を舞台に小説を書いてみたいと思ってて、それでこの冬ラブイベントで書くことにしたのですが、自分の書きたいことをすべて盛り込もうとしたせいで、うまいこと短編として仕上がりませんでしたw 正直に言うと、不完
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