有澤いつき

 イベントより参りました。遅くなり恐縮ですがレビューさせていただきます。  学園BLということですが、どっちかと言えばコメディタッチで、主人公も回りのキャラクターもとにかく濃いです。体格的にも大柄な人が多く、線の細い「きれいめ」なBLというよりかはごり押しされていくような。  とは言え、濃いからこそ面白おかしく学園生活を送れるし、読者としても笑いながら読むことができると思います。  テンポやら言葉の使い方について。  学園ものなので、男子高校生の日常会話がメインになるのは致し方ありません。ですから、その会話でどれだけ読者を楽しませられるかだと思います。「はぁーい」とか「一票」といった、省略してもよさそうなセリフをすべて詰め込み、勢いをなくしている印象です。キャラクターがそもそも濃いので、一語一句すべて伝えたい、と思わず、少ない言葉でもキャラクターの個性とテンポを損なわない取捨選択が必要かと思います。  前半と後半での文章について。  全体を通して気になるのは「台本書きにする意図」です。台本書きを否定したいのではなく、人物名がないときもあれば、セリフの冒頭に人物名が入るときもある。その差がわからなかったです。  また、「スタスタ」などの擬音は誰が、何をしたという文章のレベルを下げてしまうことがあるので、意図的でないなら擬音は避け、主語述語のある文で(特に人物も多いので)述べた方がよりわかりやすいと思います。  地の文は主人公の突っ込みもあるので、不足しすぎているとは感じませんでした。  以上です。参考になれば幸いです。
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わあああ…!ご丁寧にレビュー有難う御座いました!!いえいえ!ページ数が多量でしたので、脱帽の思いです… 濃い、とは知っていたのですが、ごり押しとは…(笑)感覚が理解できて、ああ、成る程と唸りました。 勢いを無くしている印象、これも成る程…!!必要の取捨選択が出来ていない、確かに、言われてみれば心当たりがあります。作った文を捨てるのに後ろ髪を引かれてしまっていたり、要るか要らないか分からないものは、入れてしまえと曖昧なままほおりこんでしまったり……。指摘を胸に留め、改善に努めようと思います! 台本書きの意味なんですが、ある時登場人物が多い事を指摘して頂いたんですけども、名前が分からないと
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台本書きにするのは、キャラクター数のためですね。人物が多いのでやむを得ないのかもしれません。 そもそも見た目の髪色からしてどぎつい人たちの集まりなので、個性の殴りあいをしている印象でした。褒め言葉です、これ。 見た目だけじゃなく、行動や語り口とかでもキャラクターを押せるといいと思います。必然的に地の文も厚みが増しますし。クセとかもあるはずなので。 擬音は頻繁ではないんです。ただ校長先生が来たときの「スタスタ」とかが、もったいないなあと感じてしまったので。 色んな意味で発見でしたし、面白いなあって思う小説でした。貴重な出会いをありがとうございました。
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