ゆらゆら

花緒すず様、「七年目の夏休み」を拝読しました。 レビューにはダイジェスト?を投稿しました。 こっちで、全部、語らせて下さい! どうにも重いですが、軽く受け取って頂けたら・・・! 頑張ってまとめたんですが、超長い感想でごめんなさい。 (ダメなワードがあるって怒られるので…調整してます) 悠生が作品を通して語るのが、誠司の肉体と精神の健やかさへの憧れだったのが胸を打ちました。 相手を求める気持ちの正体ってなんなのだろう?と思います。 悠生の場合、誠司の肉体を通して触れたいのは、魂の健全さなのかなと思います。 誠司が悠生と同じ日の思い出を同じように大切に思っていてくれている部分や、観ていてくれたことが分かる部分、気づかない美点を見出して伝えてくれる部分など、丁寧に伝わってきて素晴らしいなと感じました。 悠生の家族との関係がほとんど語られていませんが、悠生にとって家族がそういうものを満たして安心させてくれない存在だったのかなと想像してしまいます。 それでも家族と死別して一人(なのかな?)孤独になってしまうことは辛いことで、自分を特別と思ってくれる存在に飢えていながら諦めたみたいにふるまう悠生が切なく感じました。 誠司の態度に可能性を見出して、もう少し少しと欲張ってゆき、生きていく上で掛け替えのない存在であることを思い知った悠生が、戸惑いながら積極的になってゆく過程に共感しました。 おまえは大丈夫、って根っこを信じて肯定してくれる人、大切ですよね。 一方、誠司が、悠生に好意や憧れている気持ちはあっても、そういう対象では無かったはずなのに、触れ合って実感触を得て、性愛の対象になり得ることをじわじわ思い知らされてゆく部分、攻めの姿勢の悠生に導かれて身をゆだねる感じに目覚めるところがエ〇ティックでした。 ( 続く )

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