M.Y.

カラオケに行くと、上手な人が朗々と歌い上げてくれたり熱唱してくれたりしますが、「その世界には付いていけませんから、お一人でどうぞ。」と思うことがままあります。 しかし黒澤さんは、抜群の歌唱力でサラッと歌って、その世界に引き込んでしまう。流石プロ、と思わせてくれる。そんな作品でした。 物語は、世間ではよくある話で、読者の中にも似た経験をした人も多くいると思います。ところがそれをただの茶飲み話で終わらせずに、上質な物語に仕上げてくれました。 「物語は終わらない。」とよく言われますが、そう思わせてくれる作品には中々出会えません。この作品と出会えたことは、貴重なことだと思います。

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