佐崎らいむ

ああ~、いいの読んだ! 読み終わったとき真っ先に思ったのはこれで。 「普段小説を書かないので」とおっしゃる作者の文才と感情表現の巧みさに、完全にノックアウトされてしまいました。 実を言うと最初、ちょっと負の感情に凝り固まっている主人公(櫂人)に「もっとしっかりせい!」と激を飛ばしたい気持ちのまま読んでいたのですが、沙紀の登場によって、その櫂人という男の子の中に隠された、優しさとか慎重さとかが、少しずつ少しずつ引き出されて行って、後半の盛り上がりの部分ではどうし様もなくこの子が好きになっていました。 そして沙紀という少女の鮮烈な人物像。 小説でありながら、これほど生き生きとした体温を感じる女の子の描写が書ける作者が、羨ましいです。 櫂人との会話の一つ一つがユニークで心地よくて、思わず笑っていました。 沙紀の絶え間ない言葉の連打をスルーする櫂人。間を置いた沙紀の反撃(笑) ああ~、いいなあこの間。そして沙紀の性格の心地よさ。 人が人に惹かれ、そして閉じられた心が開く瞬間というのを、この巧みな描写で綴られた物語の中で、しっかりと捉えることが出来ました。 崎津の風景の鮮やかな描写、確かにそこに生きている人たちの体温。 そしてそこで様々な感情を持ちつつ、思春期を生きている少年少女たちの息遣い。じわじわ沁み込んで来ます。 最後のあの場所でのシーン。最高でした。身を切る様な寒さの中に、きっと一生忘れられない温かさを、彼らは感じたんだろうなあ~(ああ、いいなあ、青春o( ´ ^ `。)o ) 傘。そして貸した本のエピソード。 数え上げたらきりのない伏線がまた、あとでじわじわと心を温かくしてくれます。 これ、青春時代に読みたかったし、今青春を送っている人たちにも読んでほしいな。すごく、そう思いました。 いい作品に出会えてよかった。素敵なお話を、本当にありがとうございました。 そして、またぜひ書いてくださいね。 ゆっくりと、その日を待っています。
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limeさん、お忙しいなか丁寧なレビューをありがとうございます(>_<) 読んでくださるだけでも有り難いのに…。 この作品は冬ラブ2015というイベント用として書いたものですが、あまりキュンキュンするようなラブ要素もなくてですね(^_^;) 読んでくださる人をがっかりさせてしまうんじゃないかと思ってギリギリまで公開を悩みました。 でも以前から崎津を舞台になにかひとつ小説を書けたらなぁという思いがあったので、今は書いてよかったなぁと思います(*´ー`*) 一人称だったので、櫂人の内面を描き出す部分はすごく苦労しましたが読んでくださる方の心に印象に残るように心がけて執筆したつもり
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イノさん、こちらこそ、わざわざありがとうございました! いやもう、本当に言葉足らずで><、これを読んだ感動をどう表現しようかと悩みました。 どの描写もセリフも、主人公の心の動きも秀逸で、大きな事件が起こらないのに、ぐんぐん引き込む力がありました。 これ、何かの公募に出すといいのに……。(文字数的にノベリスタ大賞とか、合いそう^^) Satoriさんも言ってたけど、こんな素敵な作品を書けるのに、イノさんは自分の文才に気づいていないのがもったいないなあ~。 エッセイ読んでても、その感覚のユニークさとか、潔さとか優しさとか、すっごく感じるんですよ。 仕事や家庭、きっととっても忙しいと思うけど
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