清水 誉

母親という存在は良くも悪くも特別で。 頑張っても頑張っても、手柄は兄弟の話にすり替えられてしまう屈辱は本当に悔しいものです。 たった一目その人の笑顔を見たいのに、その顔は兄によって作られるものなのだからたまったもんじゃない。 だけどそれでも頑張ってしまうのは、やはりその人に愛を乞う自分がいるから。 きっと主人公にとっても、はじめは自慢の兄だったのでしょう。 だから、勝てないと思ってしまう。 この家族のパワーバランスの描き方が絶妙だなと思いました。 成績優秀な兄の情報は割と控えめに描かれていて、母の中で大きな存在だったのだと印象を強く感じました。 そして兄の死後、兄を越えられない葛藤で悩む主人公に、父親が助言するキーパーソンになる事で、なんと言うか、 えーっと 上手く言えないですけど、女親の愛情の示し方と、男親の愛情の示し方の違いで、アレです。 父ちゃんカッコいいです。 家族がくるっときれいにまとめられた感があります。←すいません。表現がバカっぽい。 兄の年齢を越した時、主人公はふと思うことがあるでしょうね。
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清水さん(´;ω;`)ウッ… 心のこもったレビューをありがとうございます。 ほんと、嬉しいです。 「家族」がまとめられた感。 そして、女親と男親の愛情の示し方の違い等。 本当に細やかに読んで頂けた事がとても嬉しく思います。 兄の年齢を越した時。 そこに弟くんが何を思うか。 そこが気になる所です←作者が言うな!!

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