池田 風太郎

拝読させていただきました。僭越ながら評価をさせていただきたいと思います。 特に際立った不足もなく、よく構成された作品であると思います。会話に織り混ぜた友貴の台詞、誰も返事をしていないんですね。幽霊のような存在でしょうか。一回目では確かに気付きにくい、秀逸な表現法です。 惜しむらくは、エピローグで『家族それぞれが立ち直り、前を向いて~』とありますが、それを表す描写が本編中に少なかった事が気がかりです。それどころか、穿った見方をすればむしろ未だ深い傷に苦しんでいる最中とも捉えられます。 その最たるが、孝貴は『特に俺たちは車に~』といって広貴を諌めますが、これは友貴の死を教訓に、という思いが見えます。しかし裏を返せば、その死因に過剰な警戒を見せているようにも見え、未だ死の影に怯えているように見えてしまいます。最後の家族全員が静かに待つシーンも、厳かではありますがどこか悲愴感が漂います。 とはいえ、本作最大の売りである『二回目で気付く』には十分な魅力があります。作者様自身が書くことに慣れてくれば、よりその魅力は強くなる事でしょう。
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レビューありがとございます! 分析力がもうすごすきて言葉が出ないです。 自分の語彙力がないことを恨めしくも思います。 自分も当初は物語のオチを悲壮感漂わせて締める予定だったのですが、初投稿がこれってゆうのも...なんて思ってしまいまして 後半無理やりいい感じにまとめてしましました。 言い訳がましくなってしまいましたが、おっしゃる通り一貫性の無い作品だったと思います。 精進します。
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なるほど、初期の名残が残ったんですね。 色んな所に手を伸ばすのは悪くないと思いますよ。特に初期作品だそうですし、経験ですね!
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