黒猫ナノカ

『サイクリングデートの折、いちにぃが自転車を乗れるか否かというので、たぶん乗れない気がするので秘書と練習するの巻き』  ハンドルを握った一成が後ろを振り向く。 「いいか、絶対離すなよっ」  後ろで荷台を掴んだ橘が、無表情に頷いた。 「わかりました。離しません」 「まずは感覚を掴むんだ。だから動き出しても離すなよ」 「わかりました。離しません」 「ここは坂だから危ないんだからな。ぜったい、絶対だからなっ」 「そうですね。危ないですね。絶対に離しません」  一成はよし、と頷きペダルをこいだ。  自転車がのろのろと動き出す。  後から荷台を掴んだ橘がついてくるのがわかった。  徐々にスピードが乗り、多少よろよろしながらも自転車は走り続けた。  風に紛れて、あっ、と小さく声が聞こえる。  風が唸る。増々スピードが上がる。  上手く乗れたぞと一成が得意げに振り返ると、橘がいない。  ずっと後ろで顔面からスッ転んでいるスーツ姿の秘書が見えた。 「た、たちばなああああああ!」  一成の悲鳴は坂の向こうに消えた。
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ちょー、もう、なんすかこれ! 練習してるじゃん!www しかも橘!、www 腹痛い!笑いすぎて腹痛い! 消えていったいちにぃの安否が気になるぅ
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元気でね!いちにぃ……!(´;ω;`)ノノ
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(≧◇≦)あはは なにこのSS ごほうび(´・ω・`)? とりあえずありがと ('θ')/
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いちにぃがあまりに出番が少なく、今頃なにしてんのかなってw
コメントにスターは投げられないのにっwww おもしろすぎます! (/^^)/⌒☆
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あざっす!w(゚Д゚)ノ⌒゚+。☆愛☆。+゚
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