対話型小説………というのか、この巻に関しては冒険者であるお母さんとその息子で異世界においては神である息子とのスキル内の会話で大体が構成されている。 こういう台詞の多い小説の場合、一部の人に嫌われる『台本書き』に近くなるパターンが多々見られるものだが、この小説に関してはその感はあまり感じられない。 これは全くもって僕の持論ではあるが、セリフにも情景描写というものがあって、場面を想像しやすいものとしにくいもの(本当の話し言葉とも言える)がある。 ともかく読みにくいセリフ多形小説は、文中に情景描写が無いにも関わらず、セリフ中にも説明がないため訳のわからぬままに物語が展開し、読者をおいてけぼりにしてしまう。 だが、この小説は、セリフ中にしっかり土台を固める『説明用』ともいうべきものが備わっていて、なおかつ説明くさすぎない自然に読める程度のものにおさまっているので、違和感がない。 これは、通常形態の小説を書く人間には却ってなかなか難しいものであると思う。 ケータイ小説における、技術のひとつ、と言ってもいいのではないだろうか。 作者様におかれては、自分の作風には自信をもって、これからも筆を進めてもらいたい。 ストーリーの作りに嵌まった作品形式が、印象的でした。 ところで、この『母ちゃん』のモデルはご自身でしょうか。 だとすれば作中『兄ちゃん』こと息子さんは、さぞかし母親思いの方なんでしょうね。 僕は一応長兄なのですが、こんなふうにしてつきっきりで母親を支えられるような存在に憧れの念をいだくものであります。
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レビュー、有り難う御座います。 モデルは私と言うより前世の経験だけ私の経験を使っているだけです。 本人の性格と私の性格は違うと思っています。 兄ちゃん神に関しては、 あんなに母親思いだと、 マザコンか!! と思う程ですが、 何千年も寂しく神様している設定なので、 自分の親に、たくさんしてやりたい構いたいって状態で書いています。 約束していたとはいえ、 凄く真面目にレビューを書いて頂き、 嬉しい限りです。 書くのを優先しているので、 軽く読めるものしか閲覧出来ませんが、 時々、氷見巫女とか読みに行きますね。
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母親→冒険者は、要するに女→男ということでしょうから、 思いきった設定を打ち出しはったなぁと思いながら読んでました。 難しいからなかなか踏み出しにくいところなんですよね。でもあえて挑んでいかれるところ、そのガッツは素晴らしいと思います。 物書きとしても勉強になりますね。そういう発想もあっていいものだなぁと…
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