【コメント】

黒猫ナノカ

　→つづき「……兄さん……相手見てから始めてくださいよ」　顔面にぶち当てられた花束をどかしながら、宮坂が微笑みを浮かべて静かに怒。　一成渋面。「なんだ唯人。お前に用事はない。彬さんはどこだ」「パーティーの最中なんでしょう。こんなところで油売ってないで戻ったらどうですか」「お前に指図されるいわれはない！彬さんに会いに来たんだ」「自分から戻った方がいいと思いますよ。自首の方が罪が軽くなる。あ、でも指名手配されてからじゃ減刑にならないかな。まぁ、それでも判事の心象は変わるでしょう」「何を言っているんだお前は。私を犯罪者扱いするのか」「兄さんのためを思って言ってあげてるんですけどね」　腕を組んだ宮坂が、一成の後ろをちらりと見る。　怪訝に思いつつ、弟の視線を追ってビクゥッ！　いつの間にか一成の真後ろに無表情の秘書がッ。「た、橘っ！なぜここに！」「むしろここ以外のどこに社長が行くのです」「いやだ、帰らないぞ！まだ彬さんに会っていない！離せ！ちょ、下ろせー！」　肩に担ぎあげられ連行される被告人。　立派に更生して下さいと笑顔で手を振る被告人家族。　執行人は鉄面皮。　　今日も遊びに来た光紀がロビーですれ違ってあきれ顔。「なにやってんの、いちにぃ」「助けてくれ！」「無理」「薄情者おぉぉ！」　そうしていちにぃは黒塗りの護送車でドナドナされたのでした。「宮坂、一成さんの声が聞こえなかったか」「もう帰りました。忙しいみたいですよ」「ふーん。大変だな」　彬さんは宮坂から花束をもらってにっこり。「ありがとう」　　このときの花が今現在テーブルに飾ってあるのですｗ

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