うのたろう

【赤LALA~散髪~エブリスタのパーティ~小説「クリソベリルのプライベート」/_novel_view?w=22817298】 うのたろうです。 髪切ったです。 ばつーんです。 さっぱりです。 ってか、かなり短くなったです。 おもにまえ髪が。 ということで…… 「せんせー、髪の毛見せて」 おっ、見せてなんてめずらしいですね、口ごたえ女子。 ほらほら、見てみてみ…… 「ふんっ」 痛いいたいいたいたい。 引っぱらないのっ。 「なんで、せんせーは髪切るたびに、見てみてやるの? もー飽きた」 いーじゃん。 だって、切ったんだもん。 それにほら、明日エブリスタのイベントに顔だしてくるし。 ちょっとさっぱりしたいじゃん? で、切ったじゃん? さわぎたいじゃん? 「ふんっ」 いーたーいー。 引っぱらないの。 「じゃんじゃんじゃんじゃん、うっさい。パチンコ屋ですか、せんせーは」 まあ、フィーバーしてくるさ。 名刺もたっぷり刷ったさ。 「ふんっ」 だから引っぱらないのっ。 「そういう寒々しいこといわないの。そして、いい顔しないの」 ぐすん。 まあ、そんなこんななんですよ。 つか、なに着ていきましょうか。 「シャツにパンツでいいんじゃない」 すっげー投げやり。 「槍投げするわけじゃないんだし」 なにいってんの。 ジャケットは? 「いらないんじゃん?」 パーティで? 「ソロなのにパーティ」 いちいちカンにさわりますね。 「あたしもいく」 絶対いかないじゃん、あなた。 人ごみとか、そういう場とか大っきらいじゃん。 「うん、きらーい。おうち好きー」 そのくせ、休みのたびにどっかつれてけーってうるさいよね。 「そー。デートいくー」 女ってなあ、おおきい子どもたあよくいったもんだぜ。 「なんのまね?」 ああ、あれです。 ダンちゃんです。 小説「クリソベリルのプライベート」/_novel_view?w=22817298 ぜひごらんください。 そういうハードボイルドな男におれは…… 「ふんっ」 痛いいたいいたいいたい。 髪の毛引っぱらないで。 「だって、切りすぎたんでしょ? 早く伸ばしたいんでしょ?」 そこに戻ってくるのかーい。 ちゃんちゃん。
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