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光珠
藤白 圭
2016/7/20 9:01
人を呪わば穴二つ。 しかし、この場合は、穴二つどころか、全員魂を喰われてしまうという理不尽さがついてまわるわけですが……。 ファンタジーホラーというのでしょうか。 淡々と描かれた、美しくもねっとりとした雰囲気の、とても独特の世界観を持った作品。 「きれいなお姉さんは好きですか?」 という昔のCMを思い出して 「きれいなお姉さんは怖いんです!」 と思わずツッコミました(笑) ホラーはあまり得意ではないとあとがきに書かれておりましたが、充分ホラーが書けているという現実に嫉妬しつつも。 私の嫉妬からのもうちょっとだけ、怖さを増加させるのならば……的な感じで聞いて頂けたら幸いです。 ラストが主犯格の魂のパワーと格闘するのではなく、どこまでも不幸に苛まれ、負のパワー満載の虐められっコの恨み、ツラみ。 そして、魂を奪うことに恍惚感を覚えた女の子が最後の最後でまた裏切られたことで、我慢の限界がきて、悪鬼となる。 もしくは、その負の魂故に、毒素が多くてお姉さんが苦しむ。 そんな終わり方の方が全体の流れとして、うまく、お姉さんと主人公が生かせたのでは?とも思いました。 特に、弱き魂が悪鬼と化すような終わり方ですと、更なる負の連鎖を感じさせるので、続編が読みたくなる気がしました。 とはいえ。 これは、私の戯れ言。 ホラーが苦手だというのに完成度が高い上に、世の中の理不尽さを露にした作品を短編として書ききった作者様の力量に拍手したいです。 素敵な作品をありがとうございました。
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彩葉
2016/7/20 10:01
快紗瑠さん、レビューありがとうございます。 ご指摘の通り、私がホラーを書くとファンタジーに寄った作品を書くことが多いです。 そこは私がファンタジーをメインに作品を書くことが多かったからかもしれないですね。 ホラーはまだまだ勉強中の身ではありますが、ホラーに該当しても大丈夫という意見が聞けたこと、本当によかったです。 ホラーの怖さが『何』に比重があるのか、まだ分からない部分が多くて、手探りで書いている状態なので。 こうしたらどうだろう、というアドバイスは本当にありがたいことです。 なるほど。 そうですね、負の力って強いって言いますし、そちらに焦点を置くというやり方も確かにあったのかもしれ
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