【コメント】

佐崎らいむ

「いーなあ、あたちもみたかったなぁ」　　たっくんは保育園の新入りを見つけると、ミズキ先生の描いた青の世界を自慢したくなるのだ。新入りのPちゃんは目をキラキラ輝かせ、たっくんの話に聞き入っている。拙いながらも感動を自分の言葉で伝えられたことが嬉しくなった、たっくんは、もっともっとPちゃんを喜ばせたくなってきたのだ。　両腕を頭の上で伸ばしひらひらと動かしながら、お尻をぷりぷり左右に揺らした。保育園のみんなは、たっくんの奇妙な動きにキャーキャー転げるように笑う。　しかし、Pちゃんだけはキラキラスマイルで拍手した。「お魚たんや！　つごーい！」　　たっくんはポーカーフェースを気取っている。泣き虫でやんちゃな男の子たっくんが、ちょっぴりクールガイに見えてきた。誠一は目を細める。「あーやって少しずつ大人になるんだね……たっくんやみんなはもう、あの青を忘れちゃうのかな？」　ミズキが寂しそうに言った。「忘れないね。だってここにいつも生きてるんだろ？」　そう言った誠一は、ミズキの胸のあたりをポンと軽く突いて、一冊の本をミズキに渡した。タイトルは「人魚の夜」了

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佐崎らいむ 2016/8/6 22:29

わ~~、未夢さん、なんて素敵なスピンオフ後日談！！ジーンとしちゃいました(；∀； ) Pちゃんが友情出演だ～～！かわいい～＞＜　Pちゃんはたっくんと同じ齢くらいなのかなあ。たっくん、いちばんチビ助だったのに、Pちゃんのおかげでしっかりお兄ちゃん気取りだあ（笑）そっか、ちゃんとたっくんの「ここ」に刻まれたんですねo( ´ ^ ｀｡)o　Pちゃんにもきっと見えたよね！優しく見守るミズキと誠一が、いいなあ（;_;）え！　さいごのあの本、人魚姫かと思ったら、なんと「人魚の夜」！未夢さんの演出が素敵すぎる～～！とっても素敵なSS,ありがとうございます！ああ~、思いがけないお祝いに、

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