刺青、施術する側もされる側も、真剣勝負で挑む緊張感が伝わる作品です。 死者の想いを背負う事は、その怨念まで背負う危険性を知りつつ、施術せずに居られない伊織の業の深さも怖いです。 それは中毒症状にも似て、芸術に取り憑かれ、良心よりも作品を優先させる伊織の価値観の歪みを感じさせます。 結末から経過を辿り、再び結末へ。話の運びはスムーズです。 清水の最期を伊織の脳内映像での表現で済ませてしまう所は、個人的には良い感じです。 執筆ご苦労さまです。
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オリオンさん。 いつも深い部分まで読み取ってくださりありがとうございます。 刺青師のテーマは「欲」や「自己満足」 その点を上手く表現で来たかどうかは定かではありませんが、あえて、伊織の脳内で清水の最後を終えたのは、読み手の方に色々想像して頂きたかった点と、今後の続編へのネタバレにならないようにするためでもありました。 その部分を個人的に良い感じだと言って頂けたところが、本当に嬉しいです。 今後の励みになりました。 本当にこのような素敵なレビューをくださり、感謝しかありません。 ありがとうございました。

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