佐崎らいむ

毎日少しずつ読み進めていたのですが、読み始めるとすぐにその独特な世界に引きずり込まれてしまい、気づくと体に力が入っていました。 これはある目的のため、人の道に外れた任侠の世界に入り込んでしまう漢の物語であり、そんな漢たちを特別な想いと思惑で見つめ、墨を入れる男の物語なのですが、どちらの男の中にも弱さと迷いがあり、自分の愚かさに気づいて必死にもがく姿に、思わず感情移入してしまいます。 普通の人には眉をひそめられて当然の任侠の世界なのですが、そこに身を沈めてしまった男は、もしかしたら一番人間臭い情念の持ち主だったのかも。 そしてこの重厚な長編のラストに、この物語がいったい誰の物語だったのかを改めて再認識させられ、ハッとするのです。 ずっと不思議に思っていたこのジャンル設定の意味も同時に理解し、また別の感慨に浸ることが出来ました。 携帯小説の粋を超えた深く熱い物語、とても堪能させていただきました! ありがとうございます!
2件・1件
limeさん。 このような淡々とした、Web小説としては、かなり読みにくい物語にこんなにも深いレビューをくださり本当にありがとうございます。 limeさんのおっしゃる通り。 この物語が誰のものか。 それは全てラストに秘められています。(あ、タイトルもか(笑)) お忙しい中、読んでくださるだけでも嬉しいのに、ここまで重厚なレビューまで頂けて、本当に感謝です! これを励みに続編、頑張れそうです。 いつもありがとうございます。
2件

/1ページ

1件