折房伝馬

某作品を彷彿とさせるシチュエーションに登場人物の名前、とはいえ内容はその小説とは全く関係なく、それでいてよくまとまっているミステリーでした。 密室、クローズドサークル、読者への挑戦状、本格ミステリー好きの人間からしたら読まずにはいられない概要に、実際にそれらを詰め込み、綺麗にまとめている構成は素晴らしいと思います。 ちなみに、偉そうなことを言っていますが、犯人は間違えました。 気になった点を挙げるなら、密室を謳っていますが、この密室では密室と呼べないのではないか、と言う点です。 本来ミステリー中での密室というのは、犯人がその部屋から抜け出すことができず、中に犯人がいなければならない状態であるのにも係わらず、中に犯人がいない状態を指すと考えられます。 しかしこの作品だと、どうも、そうとは言いがたい気がします。 とはいえ、十分に楽しめました。 ありがとうございました。
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ありがとうございます。 ご指摘の通り、施錠して外に逃げられる状態は密室とはいえないですね。 初めて書いたので、本格の要素をいろいろ入れたくて、無理をしました。 勉強になります。 本格を書くのはなかなか難しいですね。 でも、面白いので、また挑戦してみたいと思います。 また、ご指導ください。

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