彩葉

先生なのに、生徒を好きになってしまう。 それ自体は、仕方ないこと。 若い先生なら、生徒とはほんの少しの年齢差。 恋愛対象としては十分成り立ちますし、生徒からしてもクラスメートより大人の先生に惹かれてしまうこともあります。 そんな状況の、非常勤の保健室の先生。 生徒が一番とっつきやすくて、話しやすいとも言える存在の先生。 そんな先生が恋する、保健室常連の彼。 その相手に、学校外で会える機会は少ないけれど。 いろいろな人が集まる花火大会ならば、不自然ではないかもしれない。 そんな期待と、緊張と、恋心が入り交じる先生の心理がうまく伝わってきます。 最初のシーンで、浴衣を着るか着ないかと悩む姿に、恋する女性のかわいらしさを感じました。 肝心の目的より、服を選んでる間とかの方が、長く緊張してしまうものですよね。 自分が年下なら、とか。 自分が先生でなかったら、とか。 思うことはいろいろあるのでしょうが、その全てをひっくるめて、この先生がとてもかわいらしく、見守りたくなる魅力を持っているように感じます。 花火大会で出会う、彼を含めた集団も、学生らしく、生き生きとしていて。 もっと学生時代に青春しとけばよかったと思ってしまいました。 彼は、先生の想いを知っているのかな。 スマートに爆弾を落としていく彼がとてもカッコいいです。 先生でも生徒でもなくなって、いつか、二人が結ばれる日が来ればいいなあと、心から思いました。 恋する先生の心の移り変わり。 ぜひいろんな人に読んでもらいたいなあと思います。
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