Satori

9月半ば過ぎから、久しぶりに春樹に会いに行きました。 どの話も好きなんですが、シリーズを通してここまで読んだ中で『死の馬』が一番ドラマチックで面白かった。 他人の中にある絶望の奥にある真実を見ることで、自身の想いの行き先、もしくはまだ気付いていない感情を模索しようとするわけですが。 もしかしたらショックで読めない人も居るんじゃないか、と思ってしまうのですが、そう思わせるのもやはりキャラクターメイキングの上手さが為せる業。 少年と青年の狭間年齢の男の子。と、冷静にそれを考えればアリのはずなのに、こんなにもその行為に何かを感じさせるのは何なのか。 自らの心を壊してもいいと全てを受け入れるけれど、それは単に絶望に身を委ねているだけではないんですよね。その心のやわらかさが、ある意味優しさでもあるから切ない。 春樹の優しさに満ちた表情を壊してしまうのは、ほんとうに些細な出来事なんですが(そこに春樹の心の細やかさと純粋さが見える)、「オラ行け」と背中を押してやれずに見守ることしかできないこのもどかしさ(笑)。 心の繊細さが良く見えるストーリー展開で来ただけに、続編を読むのが怖いです。もちろんそれでも読みますけど(笑) この長編の終着点がどうなるのか、楽しみにしています。
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Satoriさん、春樹に会いに、ようこそ来てくださいました~! 深いところまで読み取ってくださって、感激です(*ノд`)・゚ そして、ドラマチックだと言ってもらえると、こんなにも嬉しいもんなんですね(;_;)←あまり言ってもらった事が無いかも。 春樹にとってあの行為って、一体なんだろうとずっと思ってたんです。 これはもう快楽なんてものじゃなくて何か精神の結合みたいな、ある意味ものすごく苦しいもんなんじゃないかとか……。(想像するだけでちょっと、キツイ><) 春樹自身にも分からない未知の領域ですよね。 怖いと思うし、それでも求めるというのなら、その時は、究極の甘えとしての結合なのかも……と
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