新橋千草

食事シーンが多く、食欲をそそられるのに、ひどく切ないお話でした。 書き方が好みで読みやすく、時間を忘れるほど没頭して最後まで一気に読み切ってしまいました。 有坂さんと乾の回想はとても辛かったです。 特に有坂さんの回想では、迂闊に当時の彼に寄り添おうとしてしまい、喉の奥が締め付けられるような感覚に襲われて苦しくて涙が溢れました。 番外編では、有坂さんの愛し愛されっぷりに萌えました!年下の彼からのプロポーズの仕方がとてもロマンチックですし素敵でした。 ハルの、豪快というか見てて(読んでて)気持ちのいい明るさは楽しかったですし、相手への思い遣りや配慮も欠かさない気のききようは、正に美丈夫!男前!惚れてしまいます。 それと、個人的にマウリツィオのこともすごく気になっています。 奴はひどい!とんでもなく、滅茶苦茶ひどい奴! けれど、燃やされたバイオリンを、モデルでありながらも火傷を負って助け出した彼に、どうしても情を抱いてしまいます。 炎の中から拾い上げたバイオリンに「レアルタ」と名付け、彼はこれからずっとそれを背負うつもりだったように思えます。 そして、颯太パパと出会ったことでマウリツィオは「現実」から逃げてしまったのか。それとも、有坂さんの故郷に彼の最高傑作を返すことで償いにしようと思い、颯太パパに譲ったのだろうか。 壊すことが出来なかったバイオリンとそれに刻んだ名前、そしてレアルタの黒は、有坂さんのトラウマだけでなくマウリツィオの贖罪も象徴してるんじゃないか。 …と、色々と妄想が膨らみます。 颯太、乾、有坂さん、ハルーーー。 皆可愛らしく、気付くと愛着がわいていて、読み終わった時には寂しさを感じるほどでした。 素敵なキャラクターと作品を生み出して頂きまして、有り難うございました!! 「黒のレアルタ」に出会えて良かったです!! 最後に、かなりの長文に加えて乱文になってしまい、誠に申し訳ありません。 執筆お疲れ様でしたm(_ _)m
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千草様 レビューありがとうございます! こんな素晴らしいレビューをいただいてしまい、もう全米が……、いえ、全私が泣きました(笑)! 色々深くまで考えていただいて、作者冥利に尽きます!いや、むしろ千草様の方がよく分かっているのでは?! 実は別の読者様からもご指摘いただいているのですが、誰がラベルを貼ったかという伏線を回収し忘れておりますっ! 本当にすいません! そんなわけで、それも含めたサポーター特典を現在執筆中なのですが、『神様と犬』と同時進行という事で中々進まず……。 気長にお待ちいただけると嬉しいです(^_^;) 本当に本当にありがとうございました!
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