mei.

五感を刺激する作品… 特に聴覚・嗅覚が刺激される気がしました。 目にうつる様々なもの、圧倒的な情報量、なのに見えているものが本当に正しいのかどうか…不安になる。 自分の見ているものを信じられない… 音、匂い、目に見えないものに引きずられるような感覚… 木の人形、ジェームズと出会ってから起こる不可思議な出来事。 ジェームズが壊れることによって出てくる黒い靄。 何度も出てくるこのシーン、本当に印象的です。 場所を変えて起こる様々な恐ろしい出来事に戦慄し、ぞくぞくし、寒気を感じ、震え上がり、身の毛がよだつ思いでした。 でも読み進めているうちに、心・胸が裂けるような切ない悲しさ、また胸がつまるような哀しい心情になることも… 例えば印象的なのが 『溢れ出す気持ちがいつか自分の動きを止めてしまうように。』 こういった表現が怖さだけじゃない何かを訴えかけてくるように感じました。 そして想像もできなかった驚愕のラスト。 暫く放心状態… ラストへ向けて少しずつ、絡まった紐がほどけていく感覚におそわれながら読んではいたのですが 「まさかこんなこと…」 と思わず口に出してしまうような衝撃の結末でした。 完結後に再読したのですが、読み進めるたびにゾッと… 主人公の言動ひとつひとつが読んでるこちらを追い詰めてくる感じでした…精神的に。 ここはこうゆう意味だったのかと、それこそ初読とはまた違った物語のようでした。 作品を読む時「もしかしてこれは?」「こう書かれてるけど本当は?」等と思わないんですよね。 文面そのまま受け取って読み進めていく。 なのでこうして読み直すとまた違った感じ方ができる作品は本当に大好きです。 初読では作者様の手のひらでころっと騙されますし…チョロい読者です(笑) 途中の謎解きは本当に難しく…答えが翌日の更新分だったりして、考える時間が設けられ、それもまたリアルタイムで更新を追っかけている醍醐味なのかな、と感じました。 章タイトルも毎回楽しみでした。 BaDreamは作者様の作品に出会うことのできた記念すべき一作です。 まずタイトルが気になり、説明で読んでみたいと思い、プロローグで一気に惹きこまれました。 更新分まで追いつき、そこから毎日の更新が本当に楽しみで… 完結おめでとうございます!とともに、終わってしまって寂しいです!と訴えたいです(笑)
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meiさん、こんばんは 今回も素敵なレビューをありがとうございます もうレビューのひとつ、ひとつが作品に見えます 今まで書いてきた作品以上に、音、におい、色、材質、全てを大切にした作品になります。 ホラーならではですね。 読んでる方々に、想像して頂きたくて沢山の描写を盛り込みました。 衝撃的なラスト直前で分かる真実。 人形であるジェームズは自分のことを一度も、俺、僕とは言いませんでした。 謎解きは自分でリアルタイムに考え出したのが8割を占めていますので、楽しんで解読?してくださっていたら幸いです(笑) 貴重なレビューありがとうございます 読了、お疲れ様でしたm(__)m
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