有栖川 露陰

那樹様が正にどストライクの吸血婦人過ぎて堪りません。 雨月物語の京マチ子さんや、往年の山口小夜子さんの様な幽玄なる和製ヴァンプの艶姿を思い浮かべてしまいました。妖冶さと冷たさが、上質の絹の様に麗しいです。 また、作品に纏わるえもいわれぬ艶めかしさと閉塞感が、ブルックナー交響曲第七番の第二楽章によく似合う様に思います。 しかし、同じブルックナーとは言ってもヴィスコンティの映画の様な夏の嵐の様な激しく破滅的な官能ではなく秋の月の様に鋭く冴え渡った官能を感じました。 以上、那樹様がツボ過ぎての乱文失礼いたしました。

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