あおい 千隼

レビュー失礼致します。 (応援) まずタイトルからして、不可思議なお話です。 そのタイトルを裏切らないストーリーは、まるで宮沢賢治の世界へでも迷い込んだような、始終一貫として読み手の心を奇怪で満たします。 独創的な観点から描かれたストーリーは、前日譚より『ログハウス風の駄菓子屋に並んだ自販機』から始まります。 年齢別に売買を設けるスタイルや、本来当たれば嬉しいはずのアイスバーは、当たれば損する始末です。 猫舌のスピッツが、巧みに姉御口調で話す瞬間は、思わず笑ってしまいました。 その後、スピッツと行動をともにした主人公が、最後の場面では何を感じたのか、それは拝読してのお楽しみでごさいます。 後日譚までを丁寧に記された著者様の、作品に対する豊かなボキャブラリーのうかがえる、素晴らしいご著作品でした。 有り難うございました。
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