とても考えさせられる素晴らしい作品です。 無数に有る惑星の中で生命体が生まれる確率というのは本当に極少だという話を聞いた事が有ります。 水の発生などたくさんの自然現象の偶然が重なりに重なり合って地球という星に生命体が生まれ…そして、長い進化の過程を経て様々な種が生まれ、そしてヒトが生まれた訳ですが… この確率は実に天文学的な数字で、奇跡に等しいとの事ですね。 そして人々は、自分達が生きるこの世界を創造した存在が必ずやいると信じ、それぞれに宗教を信仰し始める訳です。 その創造主の姿は、人々からは計り知れぬほどの強大な力を持っているに違いないとイメージし、 そういった神々の様々な物語が語り継がれてきました。 それだけに、この作品で描かれている幼き創造主のキャラクターには相当のインパクトを感じました。 自身の孤独と戦いながら、自らが蒔いた『種』を懸命に育て、優しく見守る幼き創造主。 最初、私は子供の残虐性が描かれるのかと思いましたが、その創造主の眼差しは本当に優しいものです。 地球という星にいるたくさんの生命体の中で、ヒトだけが極端な繁栄を遂げ、しかしその反面、自分達の都合で破壊と搾取を繰り返してきました。 我々は決してこの星で『特別な種』ではなく、自然界の一員であり他の種との共生、共存の道を真剣に模索しなければならない時期に来ているのかもしれませんね。 大変ユニークな発想と、それでいてしっかりした文章力でその事がひしひしと胸に響いてきました。 様々なメッセージを持った大変素晴らしい作品です! ありがとうございました!!
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★にいだ★さんへ 今日は。 丁寧なレビューを有り難うございます。 雨の後にぬかるんだ田んぼを見ていたら思い付いたものです。 (笑)

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