神山 流衣

主催者の神山です。 抽象的なレビューになることを初めに申し上げます。お許しください。 天賦の才とは聞き飽きたでしょう、独特の表現は凄まじい努力から産まれた唯一無二のもの、兎に角痛い。 それは生きてる証、人間美しさだけじゃない、汚いものも見てしまう、著者は果敢に、いや平然とそれを描く。 2編目の 線路をカンカンと叩くヒールについて歩くと こんなに淋しく、錆びた鉄の香が雨に立った この締めの文だけでも錆びた雨の匂いやら、線路の危うい情景、色気のある文章で素敵です。 深く入り込むと目眩がしそうなほど危ういけれど艶のある詩文。 余談ですがある方に北井戸さんの詩集を薦めたところ、合わなかったようです……こんなにも痛々しい(褒めています)作品、それだけ心を抉るのでしょう。耐性のある私には本当にこのような作品ほど世に出てほしいと切に願います。 さて、蛇足ですがあとがきの批評とも警鐘ともとれる件とても素晴らしいです。もっと世界を壊してください。 この度は参加並びに素晴らしい作品をイベントに投稿してくださり多謝です。 神山拝

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