やぶさか。

1700円ぽっちの残金を手に……dvdをレンタルして、一緒に食べるものをコンビニで買ってくるつもりだった。 けれどいざTSUTAYAに着いたら、前に借りたdvdの延滞料金1600円を払う羽目に……。 結局dvdを一枚だけ借りて帰ってきたのだが……金が足りない体を装って、払わずに帰ってくればよかっただろうか? されど1700円とは言え、ほんの少しでも彼女の負担を助ける手立てにはなっただろうに。 ほんの少しの金でも彼女と見るdvdを借りてくることが唯一俺がしてあげられる事だったのに。 一晩の迷いで財布を空にしたことを伝えたら……彼女はどんな顔をするだろう。 バイクにぶつけられて以来バイトすらできていない。 怪我なんかとっくに治ってるのに職場に顔を出せない。 無一文だ。ニートだよ。 ……いっそ自分の手首を切り刻んで精神しょう害者年金を貰ってきたほうが、まだひとの役に立てると思う。 まともな職につくかバイトを二つ掛け持つまでは顔見せできないと、母と妹たちと連絡を断ち切ってどれくらいたった。 彼女の負担を軽減させるためにも職につくかバイトを二つ掛け持つと言ってどれくらいの時間が過ぎた。 家族に負担をかけたくなくて交流を断ち切り、結果、彼女に負担をかけ続けてしまってどれくらいのうのうと生きてきやがったんだ。 ……七夕の日、おたがいへの願い事をメールの未送信フォルダに保存し合った。おたがい何を書いたかは隠しながら。 ひょんなことから彼女の書いたそれが見えてしまってからどれくらい経った。 『○○が就職できますように』と書いていた事実に気がついてから……少しでも何か変われたか。 はやくしにたい

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