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旅路の果てのその先
藤白 圭
2016/11/13 14:08
組み込まれたプログラミング。 それは例え仲間が死のうとも。 自身の記憶を無くそうとも。 自分を作った人類が滅亡していたとしても、彼に指令を与え続ける。 記憶が戻ったとしても、きっと彼は同じことを続ける。 我々の遺伝子にも、古くからプログラミングされている何かがある。 この作品はそれを思い起こさせる気味の悪さがつきまとうというのに、読後、切なく悲しい気分になる。 自分自身に組み込まれたプログラミング…… 寿命があるからこそ、そこに終わりが待っているものの、彼には寿命すらない。 半永久的にデータ収集を続ける彼の姿。 終わりのない孤独。 それこそが、荒野の果てであり、この世の果てなのかもしれない。 寂しさの中にある更なる闇を見た気がしました。 短い物語に凝縮された深い悲しみ。 これぞ、まさにショートショートだなぁと感服しております。
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アンマンマン
11/13 15:13
レビューありがとうございます。 3000年という時間があれば、人類の文明もそれなりに進化している筈。 それは、3000年前に旅立った人達が持ち帰ったデータが、古くさい物に思える程に。 彼等(アンドロイド)に接触し真実を述べるか、それとも戻って来た彼等を見放すか、で、人類は見て見ぬ振りを選択したって所でしょうか。 3000年後の技術力があれば、コンピューターに細工して、そこが地球と思わせる事も可能だと思います。
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藤白 圭
11/13 15:20
アンマンマンさんのお返事を読んで、更に怖くなりましたよ。 3000年後。 地球上に何が残っているのか。 知りたいような知りたくないような…… 技術が自然を陵駕するのか。 それとも天変地異によってまた、一からやり直しなのか。 気になります。
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