その世界の向こうには何があるのかーー? 本作品で語られる無邪気な疑問。 それは誰しもが一度は持ったことのあるものの、いつの間にか忘れてしまった感覚です。それを呼び起こしてくれた良い作品でした。 私達は近年の情報化社会と共に育ったと言っても過言ではありません。疑問の答えは手の中にある時代で、そのような疑問に対し、私は自分の考えを肯定できるのか?今の私にはできないと思います。 そんな事象を見事に物語として読み手に問題提起されてる作品かと思います。 主人公の母親にあった物。それは主人公の幻覚、幻想だったのかもしれません。 しかしながら、大人になった自分達にもしかしたらそれはついているのではないでしょうか。 そして無邪気な世界と邂逅した瞬間、私達の常識は脆くも崩れ去って、実は自分が根拠もない空っぽの世界にいることに気づかされるのではないでしょうか。 ちょっと難しくなってしまいすみません。 上記内容は私が本作を読んで思ったことで、読者様によって色んな捉え方をするかと思います。 しかしながら、考えさせられる良い作品だと思います。 あと本当にこの作品で良かったのは、この主人公の目線でこのテーマを描かれたことだと思ってます。 なんて言うんでしょうか、きっと子供目線で書けば分かりやすくつまらない作品になってしまったんでしょうけど、大人になった自分がその無邪気に戦慄を感じるスリリングな展開が物語としての面白さをもたらしていたと思います。 良い作品をありがとうございます。 これからも創作頑張ってくださいね。
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素敵なレビューありがとうございますm(__)m これからもどうぞ宜しくお願い致します!
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