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星を見に行こう
河内はろん
2016/11/25 21:18
実は、何度も繰り返し読んでいました。 男性の心情と、女性の心情とどちらにより寄り添えるだろうかと。 彼をおいて行くことになる自分。約束も果てせずに。 悲しみから抜け出せないだろうと思う恋人。 彼女は、いつも彼を思っていました。死んで後でさえも。 会ったところで、思い出してもらえないってわかっていながら、姿を現しました。 死んだ後ならば、約束を果たせると思って、あの場所で。わざわざ。 彼女に置いていかれた自分。約束も果たせずに。彼女が死に向かうと知っていながら、何もできなかった自分。だから、せめて彼女を閉じ込めて置こう、心の中に。悲しみと一緒に。笑うことを禁じて。 それなのに、この場所に来てしまった。星を見にきてしまった。 後ろめたさを抱えて。 どちらだろう? どちらに寄り添えるだろう? 最後に、なぜ彼女は彼に触れたのでしょう。 この動作に、彼女の最期の無償でいられなかった気持ちを感じました。 やっぱり思いを遂げたかった。 そうして、どうしても伝えたかった。 あぁ、切ないなぁ。 彼女のような人が、早く死んでしまうなんて、無情ですよね。 答えが出ました。 彼女に寄り添います。 そして、彼に怒鳴りつけます! 生きろ!人間らしく! いつでも星空を眺めていて! そして、できることなら、楽しいことばかり思い出して。私を忘れないで。 そう言いたい。 そんな風に思いました。
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haori
2016/11/25 21:39
こんばんは(^ ^) 素敵なレビューをありがとうございます。 何度もお出でいただいていたことには気づいていました。その上で、このように心のこもったレビュー。本当に感謝の言葉以外ありません。ありがとうございます。 結末に至ってもすべてを理解したわけではない主人公。その主人公の目線で物語は進んでいきますので、お読み下さった方にはご苦労をかけてしまう作品で、その作品を何度もお読み下さったこと、繰り返しになりますが、感謝は勿論、実は申し訳なさもいっぱいです(> <) さて、少し語らせていただきますと、あくまで私個人の見解ですが、人間ってそんなに弱いものではないと思うのです。落ち込ん
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河内はろん
2016/11/26 7:48
haoriさん、おはようございます。 レビューのお返事ありがとうございます。 この作品を何度も読んだ理由は、確かに「内容が見えにくかった」という理由なのですが、それでも、主人公の「意識的に悲しみの中に閉じこもる気持ち」が見えていて、放っとけない気持ちになっていたからなのです。 (そういう意味で、もう、目線は彼女の方になっていたのかも、です・・ww) そういう気持ちはきっと、誰にでも持っているもので、罪悪感にも似た、自己陶酔にも似た、自分で自分を追い込む気持ちを、放っておけなかったのですよ~。 何度も読むと、彼女の健気な一途さにほだされて・・(笑) 今度は、彼女の切なさに・・でも「それ
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