女郎花

(応援) 「シビル」という名前を持つ架空の人物?(いや……作者様の分身??)が発する、人によっては言葉の散弾銃にも為りうる(そう感じる)詩文集です! 「詩」というと、一般的な意味での「優しい」「やわらかい」言葉が心地よいものであったり、比喩や暗喩で何かの教訓になっていたり、ただ単に作者の想いを吐き出していたり、様々なタイプのものがあると思います。 この「シビル」は、なんとまわりの人(不特定多数の読者)たちをディスります。時にはシビル自身にも向けられているかのように、詩文を通してディスります。決して手は緩めません。時には端正な一文の中に毒を盛っています。 私がこの「シビル」という詩文集を愛して止まないのは、ややもすれば「甘ったるい言葉だけで」肥えてしまいそうな、または既に肥えてしまっている自分をデトックスしたいのだという、わずかながら自分の中に眠る美意識からだと考えたいのですが、この作者様のやり方はスキャンダラスな罵り方ではなく、一篇一篇にも作者様の美意識が無意識かもしれませんが働いているのでしょう、どんなディスりも醜く感じるどころか毅然と美しいと感じます。 ふんわり綿菓子みたいな詩文も良いでしょう。 あったかいスープみたいな詩文も良いでしょう。 ほっこりおにぎりみたいな詩文も良いでしょう。 でも、 『毒を以て毒(贅肉)を制す』!?の如くなシビルにシビれてしまいます。 43ページ「堂々巡り」 51ページ「シェアハウス」 65ページ「変人協奏曲」 67ページ「毒蛇の生き方について」 77ページ「magicmirror」 89ページ「チイサキモノヨ」 107ページ「chance」 113ページ「パートタイム」 個人的に特にお気に入りの一篇です。 良い意味でも悪い意味でも、自身の肥えた部分が見えてくるような、ダルダルになったメンタルをシェイプアップする心のデトックスになる「言の葉」集だと思いました。
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ありがとうございます! 「シビル」にレビューを頂けるとは思っても見ませんでした(笑) そして、お気に入りの作品掲載もありがとう(*^^*) 読み返してみたんです。恐る恐る。 かわいいです。シビル。大人のふりした子供みたいで。 この作品は、これでいいんだって思いました。荒削りな言葉でも、むき出しの感情も。 かわいい私の子供です。 読んでくださって、読み返して貰えて、本当に感謝です。嬉しいです。 ありがとう(*´∇`*)
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