(応援) 何よりも大切なタカラモノ。 いったいこの男たちは…? 音楽が好きなようだけれど、何か訳ありの様子。 そしてこの世界は何か、普通の世界ではない。気になる。 物語の初めから、一気に引き込まれました。 大好きなアメリカのバンドの日本公演。 しかし、彼らは東京はおろか、隣街であっても、簡単に行くことはできない。 脱出を試みようものなら、ただちに追っ手がかかり、指名手配書がばらまかれ、御用となってしまうらしい。 彼らにつけられた枷─…。 いったい彼らが何をしたというのだろうか。 ドキドキしながら読み進め、明かされた真実は─…!! コミカルな要素があり、巧妙に散りばめられたユーモアのあるネタが目覚ましく、笑いを誘い、すごく可愛らしいのですが、とても真剣な、小さな胸に詰まった大きな夢と勇気、温かさの溢れる作品です。 猫だということを時々忘れてしまうくらいほどの雅の熱い想いや、彼らの目を通した世界を肌で感じられる、高い描写力に鳥肌が立ちました。 とても興味深く、面白い視点です。 音楽が大好きなのに、ギターを弾くことも、コンサート会場に行くこともできない。なんと悲しい運命なのでしょうか。 小さな希望を持って、そんな運命に逆らおうとする小柄でおとなしいキジトラの雅。 絶対に不可能だと思われる雅の計画。 しかし、彼は本気である。 ドキドキハラハラ、ヒヤヒヤの連続です。 そして彼のピンチに現れた政宗。 政宗のプライドを捨てた助力に胸が熱くなりました。 さらに再び訪れるピンチ、絶望。 ああ、もうダメだ。 提示された選択肢。条件。 選べるわけがない。しかし、選ばなくてはならない。 雅の出した答えは─…。 ラスト、じーんと温かな気持ちになり、感動が押し寄せてきました。 そして雅の「夢が叶わないのって、たぶん残念なことなんだと思う。でも大きな夢を持ち続けながら生きていくほうが、あっさり叶う夢より何倍も楽しいと思う」というセリフに、何か大切なことに気づかされたような気持ちになりました。 自分のなかにある一番大切なもの。 雅の見つけたタカラモノ。 わたしにもあるのだろうか。 それって何だろう。 読み終えた後、考えてみました。 探してみようと、思いました。 雅はわたしのなかの可愛らしくてかっこいいヒーローです。 わたしも見つけたいな。 何度でも繰り返し読みたい、大切にしたいお話です。 ありがとうございました。
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しまさーん(´;ω;`)ブワッ しまさんのレビューに感動してしまいました(TωT) そうですよね、見つけましょう、自分のなかにある宝物。きっと、必ずあるはずです。 (´;ω;`)ブワッ (←レビュー読み返した) ありがとうございました(´ノω;`)
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あううっ。ごめんなさい。 今、自分のレビューを読み返してみたら、おかしな文章があったので、そこだけちょこっと修正しました。 (*・ω・)*_ _)ペコリ うふふー。 布さんの作品は面白くて楽しいです。 気づかされることも本当に多くて、布さんの作品好き。 (*^艸^) ♪ 今回は(ФωФ)←この顔文字もいい味出していました。クセになりそうな素敵スパイス☆ (ФωФ)出現のタイミングもお見事です。(笑)
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