早川素子

絶望しかないとき、きっと人はこういう場所に休みに来るんでしょうね。 そんなお話でした。 バッドエンドと捉えるのか、希望を見出すのか、はたまたひと時の休息と捉えるのかは読み手ひとりひとりの状況や感性に委ねられているような気がしました。 本というものは、そういうもののような気がしています。 現実逃避かもしれない。けれど、一息つく場だったり、スリルや高揚感。絶望や希望。色々なものがそれぞれのものに詰まっている。ある意味、本屋というのは物語の集約された場所。古本屋ならば、その本を売った人の人生までもが詰まっている気がします。 妙に引き込まれる話でした。 素敵な作品をありがとうございました。

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